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2008年9月 7日

『絶海にあらず』 by 北方 謙三

絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9)
北方 謙三
中央公論新社
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連休前に上巻を読んで、連休中に下巻を読んだ。
日本史について取り扱った歴史物で、誰に焦点を当てたのかと言うと「藤原純友」である。
意表を突く人物を取り上げたと言える。

一般的な日本人が知っている「藤原純友」に関する知識は恐らく次のものだろう。


  • 平将門の乱

  • 藤原純友の乱

せいぜい反乱したけど討伐された。
でも、このあたりが転機となって武士の台頭が始まる程度である。
そんなマイナー人物を取り扱って、いかに物語を展開していくのか気になりながらどんどん読んだ。

「藤原純友」は、傍流とは言え当時の最大権力派閥である藤原北家に属する一族であり、一度は国史として伊予の国に赴任しているらしい。
それが、何故反乱を起こすに至ったのか。
そもそも傍流に過ぎない人間が惣家に反旗を翻し、歴史に残るほどの争乱となり得たのか。
そんな疑問を途中に持たされ、いろいろ疑問に思いそして物語は最後に向け急速に結実される。
反乱で想像するものよりも、もっと大きく闇に潜み長きにわたる闘争であったらしい。

自分が知っている歴史は、ほんのわずかに過ぎないことを改めて思い知らされる予想外に物語が大きく展開される「藤原純友」と時の権力者との対立が展開されている。
北方氏の著作共通のどんどんと先を読ませる爽快感はもちろん健在。

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このページは、野良が2008年9月 7日 20:12に書いたブログ記事です。

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